最善最幸主義の店主が選ぶバター(1)
店主は40年以上、飲食店経営や
飲食系コンサルタント、店舗プロデューサー、
および渋谷区の食育講師を行ってきました。
食材には人一倍厳しい目を持っています。
店主の妥協しない食材の選びのことを
勝手に“最善最幸主義”、
それで選んだ食材のことを“食財”と
名付けました。(笑
そもそもサツマ芋と相性の良い食材は、
バターと塩です。
で、今日はそのバターのお話です。
ボクのバターへのこだわりというか憧れは、
仏文学者の朝吹登美子さんのフランス
土産にいただいたサブレから始まります。
ボクはそのバター味が忘れられなくなり、
以来、本場の味を追いかけてまいりました。
ヨーロッパではバターと言えば、発酵バターが
一般的。
発酵バターはクリームを乳酸発酵
させてから作るバターで、ヨーグルトのような
軽い酸味があり、独特の軽さ、脂気臭くなく、
まろやかでありながらコクがあります。
あの発酵学の権威、小泉武夫先生の言葉を
使わせていただくと「発酵は力なり」だそうで、
健幸のためにも、ボクは発酵バター派です。
日本のバターとは別物という印象で、
ボクのイメージとしては日本のバターは黄色、
フランス産は白色です。(つづく)